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なぜ有期雇用労働者は「無期転換」を望まないのか? 「希望する」は3割弱、厚労省調査の読み方
同じ職場で5年超働くと、有期契約から無期契約への転換が申し込める「無期転換ルール」。しかし、厚労省が初の実態調査をおこなったところ、申込権を取得した労働者のうち、実際に使用した人は27.8%にとどまったという。
賃金などの条件が必ずしも上がるわけではないが、無期契約になれば雇止めの心配はなくなり雇用は安定する。一方、企業からすれば辞めさせづらくなるため、無期転換の申し込みが始まった2018年度には「無期転換逃れ」が度々ニュースにもなった。
しかし、今回の調査に目を向けると、無期転換を希望するかとの問いについても、定年前の15~59歳ですら、希望する(22.3%)が希望しない(15.7%)を僅かに上回っただけで、わからない(57.2%)がもっとも多かった。
非正規雇用(有期雇用)の労働者の救済策として期待されていた無期転換ルールだが、どうして低調なのだろうか。非正規問題に取り組んでいる青龍美和子弁護士に分析してもらった。
精神科入院中「エコノミー症候群」で死亡、遺族が「違法な身体拘束」と病院を提訴
石川県にある精神科病院の男性(当時40歳)が入院中に亡くなったのは、違法な身体拘束を受けたことが原因だとして、男性の遺族が8月27日、病院を運営する社会福祉法人を相手取り、約8630万円の損害賠償を求めて金沢地裁に提訴した。
提訴翌日の28日、東京・霞が関の司法記者クラブで、男性の遺族は氏名と顔を公表して会見を開いた。亡くなった大畠一也さんの父・正晴さんは「名前を隠してもいられない。この世から身体拘束がなくなれば本望。家族の思いが世に伝われば、あの子の思いも晴れるのではないか」と訴えた。
北九州の飲食店街火災、火元の法的責任は? 糸魚川大火ではラーメン店主に有罪判決
北九州市小倉北区の飲食店街「鳥町食道街」近くで、1月3日午後に発生した火災は約13時間後の4日午前4時ごろ、ほぼ消し止められたと報じられている。被災店舗は約35棟で、およそ2900平方メートルが焼けたという。
共同通信によれば、「飲食店で火災が起きた」との119番があり、その後周辺に燃え広がった」といい、けが人は確認されていないという。火元はまだ特定されていないが、火元とみられる飲食店の関係者が「鍋から火が出た」と話しているとの報道もあった。
現時点で詳細は不明だが、過去には同様に飲食店で起きた火事により甚大な被害を招いた「糸魚川大規模火災」がある。2016年12月に起きたこの火災は、ラーメン店の店主が中華鍋をガスコンロの火にかけたまま店を離れたところ、火が壁などに燃えうつり、店を含む147棟に被害が及んだ。業務上失火の罪に問われた火元のラーメン店店主には禁錮3年、執行猶予5年の判決(求刑、禁錮3年)が下されている。
現時点で詳細は不明だが、飲食店が大規模火災を引き起こした場合、どのような法的責任を問われることになるのだろうか。好川久治弁護士に聞いた。
「裸にして山に埋めようか」 人違いの被害者を暴行・監禁、「命乞い」されても解放しない闇バイトたちの悪行
次々と発生して、摘発されている闇バイト事件。強盗などの凶悪犯罪に加担するとは知らずに応募してしまうと言われているが、これに加えて事件を起こしてみたら、被害者は「人違いだった」というケースもある。
東京都練馬区の路上で今年9月、40代の男性を監禁したなどとして、闇バイトのメンバーが逮捕された事件だ。このうち二人の公判が11月22日、東京地裁であった。被告人らは起訴事実を認め、検察側は懲役3年を求刑した。(ライター・渋井哲也)
出産費用に頭を悩ませている夫婦にオススメ!こんなにある出産支援の「補助制度」
子どもの出産は多くの人にとっておめでたい出来事だが、その一方で、多額の出産費用に頭を悩ませている夫婦もいるのではないか。出産前後の検診費用やマタニティ用品など、出産以外の費用のことも考えれば、妻が妊娠したからといって喜んでばかりもいられない。
実は、出産については、公的な補助制度がいろいろある。これらを利用すると、出産に関する出費をかなり減らせるようだ。具体的には、どんな制度があるのだろう。税理士の河原大輔氏に聞いた。
1時間に3回も「逮捕」された! 警察に「拘束」される時間も3倍になるの?
兵庫県に住む40代の男が、1時間のうちに3回も、警察に現行犯逮捕されたとして、話題になっている。報道によると、この男は3月下旬、兵庫県赤穂市内にある郵便局の駐車場で、器物損壊の疑いで現行犯逮捕された。駐車場に設置されていた石こうボードを壊したというのだ。
その45分後、警察署で取調べを受けているとき、男は部屋の壁を数回殴ってへこませたとして、またしても器物損壊の容疑で現行犯逮捕された。さらに、その約10分後、隣にいた警察官にコップの水をかけたとして、公務執行妨害の容疑で現行犯逮捕された。男は当時、酒に酔っていたという。
一般的に、容疑者が警察に逮捕されると、一定の時間内に検察に身柄を送られて勾留されるか、釈放されることになる。今回のように、1時間のうちに3回も逮捕されてしまった場合、単純に計算して、警察や検察に拘束される時間も3倍になるのだろうか。刑事手続きにくわしい荒木樹弁護士に聞いた。
「私は懲戒処分になるのですか?」私生活で窃盗事件 懲戒や降格はどうなる?
「私は懲戒処分になるのでしょうか」。このような相談が弁護士ドットコムに寄せられています。
相談者は、私生活で窃盗事件を起こして逮捕、罪を認めて釈放されました。会社から「懲罰委員会にかける」として、就業規則に基づき自宅待機命令が出されたと言います。また会社からは「温情として懲戒解雇ではなく、自主退社をしたらどうか」と、もちかけられたそうです。
しかし相談者は、「窃盗事件では懲戒解雇にできないはずだ」と考えており、就業の継続を希望しています。また「会社から就業規則に基づく自宅待機の場合、無給だと言われましたが、納得がいかない」とも吐露しました。
裁判はまだ始まっておらず、罪は確定していませんが、従業員が私生活で逮捕されたり、有罪判決が確定したりした場合、会社はどのような処分を下すことができるのでしょうか。村松由紀子弁護士に聞きました。
「取り調べ録音」に袴田さんと弁護人の接見内容、「警察が盗聴していた」弁護団が批判
再審への審理が続いている「袴田事件」の弁護団が4月13日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見を開き、「袴田巌さんが逮捕された直後に、弁護人とやり取りした内容が、警察に盗聴されていたことがわかった」と警察の対応を批判した。
今年になって検察から開示された「取り調べ録音」を弁護団が分析したところ、袴田さんと弁護人とのやり取りが含まれていたことが分かったのだという。
弁護団の戸舘圭之弁護士は、「被疑者と弁護人が誰にも知られずに話をする『秘密交通権』は、憲法で保障されている重要な権利。接見の盗聴は、前代未聞・言語道断。捜査機関が、絶対やってはいけないことをあえてやっていたことがわかった」と指摘した。
「川崎市は治安が悪いって本当?」 市広報誌の特集が話題、担当者「噂に左右されず、素敵な街だと知って」
「川崎市の広報誌の今月号の特集が、『川崎市の治安が悪いって本当?』で笑ってしまった」。神奈川県川崎市が発行する「かわさき市政だより」(2021年9月号)の特集が、ツイッターで話題となりました。
特集は、市が毎年おこなっている「川崎市都市イメージ調査」(2020年度)の結果をまとめたもの。
これに対し、ツイッターでは「気にせず住んでます」「幼少期はなかなか物騒だった」「ここ12〜3年でだいぶ治安良くなった」などさまざまな声が寄せられていますが、実際のところは?
市政だよりを編集した川崎市の担当者に話を聞きに行きました。
接客スタッフの「名札」もとに、ネット中傷やつきまとい 表示簡素化の動きも
接客業に多く見られる名札。客との距離感を縮めるなどの目的があるが、距離が近くなりすぎてトラブルも続出している。特に女性には、つきまとわれるなどのリスクが生じることがある。
コンビニアルバイトの主婦・田中和子さん(仮名)は、常連の男性客からぞんざいな扱いを受けるようになったという。
「名札を見て、名字で呼ばれるようになり、レジで対応する度に得意料理や子どもの有無を聞かれるようになりました。態度はどんどん大きくなって、外の掃除をしているとき、タバコの吸い殻をわざと私の目の前に捨てて、『吸い殻を拾え』と言われたこともあります」
こうした事例は珍しくないという。コンビニオーナーの一人もこう証言する。
「うちの若い女性スタッフは、お客さんから名前で話しかけられるのが嫌で名札をつけたがりません。本部が加盟店を評価するときのチェックリストには、スタッフが名札をつけているかどうかという項目があるんですが、無理強いしないようにしています」